そこらへんの神社!

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鹿島神社 - 豊田市大林町

豊田市大林町に鎮座する鹿島神社
鹿島と名のつく神社に訪れるのは初めてじゃないかな。


さっそく境内正面をぱちり。
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この写真を撮った位置の後ろには参道が続いていて、古い社号標もあります。
それは後半に紹介で、まずは参拝順で紹介しましょう。

鳥居は銅板をまとった両部鳥居でかっこいいね。




社号標は久々の大物、前面64.5cmと、三好の打越神明社と同等の大きさ。昭和62.9。
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由緒碑。
左三つ巴紋があるけど、鹿島系がそうなのかな?
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【祭神】
武甕槌神(たけみかつちのかみ)

【由緒】
当社の創建は天正年間なりと板倉家の系譜に記されたり。
口碑によれば隣する豊田市下市場並に下渡刈に鎮座の鹿島神社とその御祭神は同じぅするを回想すれば 元官幣大社 鹿島神宮 常陸国一ノ宮を御勧請奉斎せし
年代は何れも同じ頃ならん 明治五年十月村社に確定し 大正十三年九月神饌幣帛料供進神社に指定せらる───────



祭神はタケミカツチとな。
神産みにおいてイザナギカグツチの首を切り落とした際、十束剣(とつかのつるぎ)の根元についた血が岩に飛び散って生まれた三神の一柱。

イザナギイザナミの最後の子であるカグツチは火の神様。
性器を焼かれてイザナミは死んでしまい、それに怒ったイザナギカグツチを切り殺すって…
最初にこれ読んだとき狂ってるって恐ろしくなった。



さて、鳥居をくぐって境内に入ろうと足を進めたとき、足元で少し違和感を感じた。
でもその違和感の正体がつかめなかったのでまあいいやと足をすすめた。



両部鳥居をくぐった左手に百度石。
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手水舎は頑丈な造りで、大地震でもびくともしないだろうな。
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水はからから。
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右手には時計の設置された、大容量の納札所。
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天気が良くてまぶしいなぁ
太陽の光が強いと、影も濃くなるから写真が撮りにくい。




納札所の前から社殿。
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前から気にはなってたんだけど、社殿のミルク色(?)の種類ってなんて言うんだろうね。
大体が木造丸出しの社殿と、ミルク色の社殿の2パターンだ。




狛犬さんは古代型。
原形は国の指定重要文化財でもある滋賀県大宝神社の神殿狛犬だ。
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双方にしっかり男根が見える。




あっ 前足のこれ…
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足首に紐を結んであるこれ、『足止め信仰』というんだそうです。
これまで2、3箇所の神社の狛犬でこのように紐を足首につけたのを見かけていたんですが、単に装飾の残りなのかなってその時は思ってた。
けどどうにも気になって調べてみると、やっぱり理由があったんです。

家出人が帰ってくるようにだとか、旦那さんの悪所通いを止めさせるなどの願いが込められているんだとか。
その他にも、家内安全を願う「不幸止め」、受験合格を祈る「滑り止め」、恋人の気持ちをつなぎ止める「別れ止め」等々… 幅広く願いを込められそうですね。
特に関西地方に多く見られ、江戸末期から始まったとされています。




狛犬の台座の裏には蝶のさなぎ。
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羽化して飛立つときには足止めしませんぞ(´ー`)




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拝殿のなかにも左三つ巴紋。




社殿右側には境内社あり、とその前に井戸があった。
なんだか由緒があるらしく、前面にずらっと彫り込まれていた。
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その先に境内社のお社2つ。覆殿ね。
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左には津島社、皇大神宮神武天皇
右には秋葉社愛宕社。



覆殿で完全に締め切られているから、賽銭はどこへ投入すれば?と探してみると、どうやらこれだ。
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コインゲーム投入タイプ。
豊田市本田町の本田神明社以来だ。

でも覆殿の上に登らないとその投入口に手が届かない高さにある…
なんか失礼な気がしたので、手前の台に賽銭を置くことにしました。





その位置から見上げる鹿島神社本殿。
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千木外削ぎ、鰹木5本。
千木はバッテン型だ。




ん、、 くんくん くんくん  なにか匂う。

匂うぞ。


これは間違いない、狛犬の匂いだ。

社殿瑞垣の窓から本殿下を覗くとやっぱり居た。



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ふくよかな体つきで小さな玉を持ってる。
カメラをズームして、大正7年と台に彫られているのが確認できた。


社殿を後ろに回って反対側、子供をつれた吽側も確認できた。
本殿狛犬の場合、片方しか見れないことが多いので幸運だった。




境内の東側には境内社がいっぱい。

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このような感じで、もっと先の方まで小さな社が続いていた。

それが9社…
こんな日に限って賽銭の補充するのを忘れていた、このままだと小銭がなくなってしまう。
申し訳ないけど1社につき小銭2枚とさせていただきました。
境内社すべてに賽銭をあげる自分なりのポリシーがあるのです。

それにつけても、すべて社名と祭神が掲げられていたことはありがたかったなぁ



深追いしすぎるとまむしに噛まれるので気をつけてね。
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境内社をすべて参拝し終えて鳥居前。

一息ついたとき、また足元で違和感を感じた。
由緒碑の右側だ。
砂利を蹴飛ばしてみると、音がなにかおかしい。

しゃがんで地面をノックして確認したら、どうやら空洞になっているようだ。

でもなんで?
取っ手も無いから何かをしまう場所でもないし、範囲としてはノートパソコンくらい。
そこ以外は空洞音がしなかった。

うーむ...  なーぜー



南の参道入口。
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旧社号標と、後ろには忠魂碑。
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村社の文字が埋められてるね、大正5年10月製。
社名は『鹿嶋神社』となっているから、昔は島じゃなくて嶋とされていたんだ。(違いは判らないけども)




参道脇には桜の木。
春になれば満開になっていることでしょう。

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